時速250Kmの世界で速さを競うモータースポーツ「SUPER GT」。トヨタ、日産、ホンダが参戦する、国内最高峰のレースに、ドライバーとして参戦する人がいる。イタリア出身ロニー・クインタレッリさん(32歳・青葉台在住)がその人。9年前に来日し、目標に日々向かうロニーさんを取材した。
「ブレーキやエンジン音、車の凄味を実感できる。もっと速く、ぎりぎりまで攻める。それが醍醐味だね」。魅力についてこう語る。
ロニーさんが所属するチームは日産『MOLA』。GT500クラスに参戦し、昨年チームとして初めて、シリーズチャンピオンを獲得した。年間9レースを戦い、獲得点数でチャンピオンが決まる。昨年は最終レースまで勝負がもつれ込む熱戦となった。「チームが最高だったから自信はあった。忘れられない年になったよ」と言う。
チャンスつかむための来日
ロニーさんが拠点を日本へ移したのは2003年。6歳から始めたゴーカートで欧州を拠点に経験を積み、フォーミュラ3(F3)の日本チームからスカウトされた。「大きなチャンス。ヘルメットを被って運転するのは一緒だからね」と不安はなかった。言葉の壁はスタッフとの積極的な会話で克服した。
2008年に日産チームにスカウトされGT500にレース場を移す。同じ年、妻・絵美さん(31歳)と結婚。絵美さんの地元青葉区に移り、現在は2歳の娘・瑠菜ちゃんと3人で暮らす。「チャイルドシートより運転席の方が好き」という瑠菜ちゃんとは近所の桜台公園の散歩が日課だ。
「今年の目標はシリーズ2連覇」。第2戦は5月3日、4日に富士スピードウェイで開催される。連続でコーナーが続き、ドライバーの腕が試されるサーキットだ。
「一番得意なサーキット。優勝して弾みをつけたい」
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