荏田西連合自治会会長として、荏田西コミュニティハウスの開所を進めてきた 鳥屋尾(とやお) 彰さん 荏田西在住 65歳
仕事人から「地域人」に
○…長年、住民が要望してきた荏田西コミュニティハウス。昨年4月に荏田西連合自治会会長になり、自治会役員たちが施設をつくろうと行政に働きかけてきた流れを引き継いだ。関係機関と意見の調整を図り、4回の委員会を経て開所が決定。「これまでの先輩方のご尽力があって実現できた。感謝しています」
○…東京で生まれ育った。青葉区に住んで17年目だが「定年まではいわゆる青葉『都』民だった」と笑う。都内のIT企業に勤め、仕事中心の日々。地域との接点は全くなかったが、地区の班長を務めていた退職後のある日、次の自治会長を決める話し合いに参加した。メンバーの中に男性は2人だけ。退職して時間があったこともあり、引き受けることに。「それが地域とつながるきっかけだった。今では歩けば知っている人に出会う。地元住民とのネットワークができたんですね」と目を細める。
○…「60歳の定年後、やりたいことがあったんです」。それは日本と海外をつなぐ情報発信。思いを抱いたきっかけは通信ネットワークを作るため、イランなど中東3カ国での駐在を経て、フィリピンで過ごした4年間だった。IT教育で人材育成に携わるため、国際協力機構(JICA)から専門家として現地の研修センターへ。技術習得後は日系IT企業に勤めるフィリピン人も多く、両国にとってプラスだと実感した。日本と海外をつなぐ何かをしたいと思い、目標の第一歩として、自作の英字ウェブサイトで身近な街並みや出来事などを紹介している。「試行錯誤だけどマイペースに楽しんでいます」
○…閑静な住宅街である「荏田西が好き」。近い将来は孫を含めた次男家族もやってきて一緒に生活する予定だ。趣味はカメラで、散歩しながら写真も撮る。寺家ふるさと村や港北ニュータウンの風景。地域に愛着を抱く今、サイトには横浜北部を中心に美しい地域の写真があふれている。
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