保水素材で温暖化抑制へ 桐蔭学園が研究、青葉区と
保水性の高いブロックを地面に敷き、温暖化抑制に関わるデータを収集しようと、桐蔭学園=鉄町=が青葉区と連携し、7月16日から実証実験を進めている。区庁舎駐車場で通常ブロックとの温度差を計測し、温暖化対策の必要性の啓発につなげる狙い。実験は9月末までの予定で、実用化に向け現場での実証を目指す。
この実験は、桐蔭横浜大学医用工学部の飯島健太郎准教授が、「道路のアスファルトなどの都市を覆う素材が、ゲリラ豪雨など気象の変化を生み出しているのでは」と、区に協力を依頼し協定に至った。実験開始を後押ししたのは、「保水力の高いブロック(素材)の方が通常のブロックより温度が下がる」という飯島さんの仮説。太陽熱で高温になったアスファルト上での体感温度が、実際の気温をはるかに超える現象が前提にある。
区総務課は「大学との連携で温暖化対策啓発を行うのは市内でも先駆的な試み」とし、計測機材と掲示板の設置以来、区民からの問い合わせもあるという。飯島さんは「すぐに実用化とはいかないが、ゆくゆくは街路樹を植え木陰を作り地面温度を下げることや、壁面や屋上の緑化の大切さなどを裏付け、広めていきたい」と話す。
同課担当者は「温暖化対策に関して少しでも区民の関心が高まれば。打ち水や緑のカーテンなど、身近なことが対策になるので試してみてほしい」と期待を込めた。
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