こどもの国駅周辺の情報を掲載するフリーペーパー「国マガ」の26号が5月5日に発行された。特集「祝50周年!いつまでたっても、こどもの国。」と題し、50周年を迎えたこどもの国を題材にしたコラムや漫画、小説を掲載している。
「国マガ」は、A3判の両面にモノクロで地元の情報を紹介している。毎月5日に500部発行され、こどもの国駅周辺を中心に奈良北、青葉台のコンビニや飲食店など約20店に棚置き。奈良中学校卒業生4人と、その知人で構成された5人の編集メンバー(加藤俊介代表・29)が自費製作している。これまでの特集では、こどもの国駅の屋根崩落や交番設置などの時事ネタも。「こどもの国という超ローカルな視点で楽しめる内容にしたい。ニッチなところだから面白い」と編集長の島村真佐利さん(29)は話す。
創刊は2年前
2013年3月に創刊された「国マガ」。始まりは、漫画家志望の加藤さんに「作品発表の機会を」と、編集の仕事をしている島村さんが情報紙の創刊を提案した。同級生らに声をかけ「地域がテーマなら手に取ってもらえるのではないか」と、テーマは「こどもの国」エリアに決めた。
当初は100部を印刷して知人などに配っていたが「地元の人たちの反応が知りたい」と、飲食店などに棚置きしてもらえるよう頼んで回った。断られることも多かったが、今では他の店を紹介してもらえることも増えたという。同紙を置いているコーヒー店の金子正臣さんは「新しく引越してきた住民も多い地域なので、国マガを通じて地元に愛着を持ってもらえれば」と期待を寄せる。もともと地元意識があまりなかったメンバーも、地域をテーマに紙面をつくり、取材や配布で住民と関わることで地元意識が強まった。「みんなが漠然と抱いている『地元』を、言語化することで浮かび上がらせたい」
本業の傍ら、全員が集まるのは月1度の編集会議のみ。「テーマだけ決めて、後はそれぞれがつくりたいようにつくる。楽しくやりたい」と島村さん。奈良町育ちのメンバーが、各々の思いを胸に地元を盛り上げていく。
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