青葉区内に拠点を持つ6つの大学が、区と協定を結び、実施してきた「青葉区6大学連携事業」。協定大学の一つで、閉学が見込まれるカリタス女子短期大学との協定が昨年度末で終了したことから、区は4月19日、新たに星槎(せいさ)大学(横浜事務局/さつきが丘8の80)と協定を締結した。
今回の協定で6大学は、国学院大学、玉川大学、桐蔭横浜大学、日本体育大学、横浜美術大学と星槎大学になる。協定はもともと、個性豊かな地域社会の発展や人材育成等を目的に2010年、区と各大学が締結したもの。以降、区と各大学が連携・協力し、「青葉区6大学連携事業」として活動。例えば日本体育大学では、学生が青葉区民マラソン大会で沿道警備や救急対応に協力し、横浜美術大学は、現在開催中の区の事業「フラワーネックレス青葉2017」のシンボルマーク制作に学生が携わるなど、いずれも各大学の特色を生かし、行政と大学側が協力する関係を築いている。
このほか、大学同士も協力し、市民向けの講座や「6大学めぐりツアー」、地域貢献等に取り組む各大学学生有志グループ「青×6(アオロク)」による清掃活動など、6つの大学同士が連携した事業も行ってきた。
今後、カリタス女子短期大学に代わり、星槎大学を交えた6大学で、こうした連携事業を引き続き実施していくという。
公開講座などに協力
星槎大学は、通信制課程を基本とし、国際関係や教育、福祉、環境等の教育に重点を置く大学。社会人学生が中心で、北海道から沖縄まで全国に設置された「スクーリング会場」で、教員から直接授業を受けられることも特徴。さつきが丘にある星槎グループ・横浜国際福祉専門学校(横浜事務局)も会場の一つとなっている。
小池恭一区長は「青葉区内にはそれぞれ特徴ある大学がそろっている。星槎大学が入ることで6大学による連携事業の幅もさらに広がる」と期待を寄せる。
今後、同大学の専門分野を中心とした講師陣により、時代のニーズに沿った公開講座や講演会の開催などで連携していく予定だ。
井上一学長は「子どもの教育や、福祉、環境などを学べる大学なので、市民講座の開催などでお役に立ちたい。また(区民が)より地元を好きになってもらえるように、事業を通じて地域を歴史的・文化的に見直せるようなお手伝いができれば」と語った。
6月7日には、6つの大学による学長会議が実施される予定で、今年度の具体的な取り組み等は、それ以降に計画される見込み。
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