新米パパやママ、そして転入してきたばかりの育児中の親子が対象の「ウェルカムあおば子育てツアー」が、このほど開催される。青葉区とNPO法人森ノオト(北原まどか代表)の協働事業で、横浜市内でも初の試み。子育て世帯の孤立防止や、区の魅力発信につなげたい考えだ。
「地域に詳しいお母さんたちがまちをガイドすることで、子育てしやすくなるのでは」。そんな提案から始まったという今回の企画。区こども家庭支援課ではこれまで、住みやすさ、子育てのしやすさに積極的に取り組む一方で、転入や育児中の人への情報発信に課題を感じていたという。担当職員は「ツアーを体験することで、地域の子育て情報や青葉区の魅力を知ってもらう機会になれば」と期待を寄せる。
企画、運営を担うNPO法人森ノオトは鴨志田町に拠点を構え、田園都市線沿線のエコ情報、地域情報をウェブで発信している。スタッフのほとんどが子育て中の女性で、青葉区や近隣地域在住。実際にまちに出て取材してきた経験を生かし、子ども連れで行きやすい店舗や子育て情報を得られる場所などを中心に、コースを組み立てたという。
「赤ちゃんとの外出はすごく大変。『連れていけるかな』『泣いたらどうしよう』と誰もが考えるはず」と法人スタッフで事業責任者の宇都宮南海子さんは話す。自身も二児の母親で、出産を機に日々の行動範囲がかなり狭まったという。「半径2〜3Km以内で生活するようになって、初めて地域を意識するようになった」。近くにどんな店があり、自分と同じような子連れの人がどのくらいいるのか。そんな情報を共有できる場になれば、と思いを込める。今回、実際に子どもを連れてベビーカーを押しながら下見に行くなど「子連れ目線」にこだわり、今年2月頃から打ち合わせを重ねてきた。「子育ては基本的に孤独。困った時に頼りになる、同じ境遇の人と出会う機会にしてほしい。お母さんたちの地域デビューのきっかけになれば」
あざみ野、たまプラで先行開催
子育てツアーは、青葉区を6カ所に分けて行い、今月、あざみ野とたまプラーザで先行開催。青葉台や藤が丘など他の4エリアは秋以降に予定している。当日は子連れ歓迎の店や地域のお勧めスポットなど5〜6カ所を巡り、各エリアの子育て情報のレクチャーやランチ交流会も行う。
あざみ野が5月29日(月)、たまプラーザが30日(火)で、午前10時から午後1時まで。各回定員8組で参加費500円(ランチ代実費)。申し込みは参加希望回、親子の氏名・生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、参加動機を明記し【メール】event@morinooto.jpへ。(問)区こども家庭支援課【電話】045・978・2456
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