鴨志田町を拠点に活動する日本体育大学硬式野球部が11月15日、第48回明治神宮野球大会の決勝戦で星槎道都大学を下し、日本一に輝いた。日体大の優勝は1980年以来37年ぶり2度目の栄光。
明治神宮野球大会は、春の全日本大学野球選手権大会と並ぶ秋の全国大会。全国各地の大学野球連盟の秋季リーグ優勝校など11校がトーナメントで競い合う。日体大は首都大学1部リーグの優勝校で、関東5連盟第1代表として出場した。
日体大は抽選により2回戦からの出場。初戦の相手は九州共立大学で、プロ注目の右腕2人、松本航投手(3年)と東妻勇輔投手(3年)の両エースが登板したが、1対1のまま延長を迎えることに。10回表に6点奪取し、7対1で勝利を収めたが、「緊張した状態で始まり計3試合の中で一番危なかった」と同部の古城隆利監督は振り返る。準決勝では東洋大学と対戦。松本投手が完封し、4対0の快勝だった。
決勝戦では、5回裏に船山貴大内野手(3年)の2ランホームランで先制。6回裏に追加点を挙げると、東妻投手が3点を守り抜き、3対0の完封で優勝を飾った。
古城監督は勝負が決まった瞬間を「よかった、と安心感がまずは勝った」と振り返り、「選手たちの頑張りがこうした目に見える形で証明されたことにほっとした」と喜びを語った。
人格形成が最終ゴール
同大では戦績に波がある課題を解決するため、2年ほど前に強豪帝京大学ラグビー部を率いる岩出雅之監督の指導法を導入。下級生が練習に専念できるよう上級生が率先して雑務を行う取り組みを進めてきた。37年ぶりの偉業について、古城監督は「エースの力もあったが、上級生がいたからこそ」と話し、「優勝することが目的ではなく、人格形成が最終的なゴール」と述べる。濱村和人主将(4年)は「私生活を見直し一人ひとりが自分の役割を果たしてきたのが結果につながった」と語った。
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