一部の生活道路が抜け道となり、街をあげて交通安全対策に取り組む青砥団地自治会(船木義一会長)。事故撲滅を目指し、交通量調査や進入禁止カ所の監視などを住民の手で行う取り組みが、このほど緑区チャレンジ提案事業に採択された。
「抜け道」めぐり奔走
青砥団地自治会は青砥町と北八朔町の一部の約300世帯からなる。町内を縦断する中山北山田線(都市計画道路)が開通した2014年頃から、迂回路として信号の少ない住宅地内の生活道路に進入する車が増えた。
特に「青砥町交差点」から青砥団地の北に走る全長約300mの道路はスクールゾーンにもなっており、毎朝130人ほどの小中学生が利用することから、同自治会では昨年、最高速度を時速30Kmに規制する手続きを完了させた。
交通量調査・見守りも
しかし、依然として速度超過や進入禁止の時間帯に進入してくる違反車は減らず、新たな地点からの進入量の増加も見受けられたという。これを受け、同自治会では「安全・安心まちづくり委員会」が中心となり、危険個所の交通量調査や見守り活動のルーティン化、「7-9進入禁止違反」の監視などの安全対策を強化。この取り組みが緑区の地域課題チャレンジ提案事業として採択を受けた。
横断歩道設置も視野に
同委員会ではまず、危険個所の交通量を定期的に確認し、データ化することで実態を把握、危険個所への一時停止線・横断歩道設置を働きかけていく方針。また、相次ぐ団地内での事故を防ごうと、住民への交通安全講習や広報誌による事故情報の共有、啓発などを強化したいとしている。
神谷幹雄事務局長は「進入禁止の2時間の間にも毎日約15台の違反車が見受けられる。看板設置で視覚的に抑止することはもちろんだが、しかるべきデータをもって安全対策の重要性を訴えていきたい」と話し、「最終的には無事故を目指したい」と意気込む。
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