県政レポート【13】 神奈川にカジノは必要か? 神奈川県議会議員(緑区選出) 古賀てるき
昨年末に国会で、カジノを含む総合型リゾートの推進を目的とした「IR推進法案」が成立しました。いわゆるカジノ法案です。
カジノ合法化の「負の側面」
確かに、カジノを作ると経済的効果は期待できるかもしれません。しかし、カジノ合法化によってもたらされる「負の側面」として、【1】ギャンブル依存症の増加、【2】反社会勢力の関与、【3】青少年育成への悪影響、【4】地域の風俗環境・治安の悪化等が考えられます。
アル中の9倍!
厚生労働省が2014年に行った調査では、ギャンブル依存症の疑いがある成人は約540万人。同時に調査したアルコール依存者数が約60万人。単純計算でもアルコール依存者の9倍、日本人の22人に1人がギャンブル依存症であることになります。
やっぱりギャンブル
私は以前に、IR投資を検討している米国業者のプレゼンテーションに参加したことがあります。米国人の副社長さん直々のプレゼンでは綺麗に装丁された資料が使われ、華々しく、見ているだけで楽しくなる内容でした。しかし、カジノは所詮ギャンブル。「誰かの勝ちは誰かの負け」であり、結局は「胴元」が一番儲かる仕組みで成り立っています。
カジノより美しい自然を
神奈川県には、鎌倉、箱根、湯河原、大山、三浦をはじめとした観光資源がたくさんあります。カジノに頼らなくても、これらを磨きあげることで外国人を含む観光客を呼び込むことは可能です。
判断はもうすぐ
横浜にカジノを作るか否か。横浜市長の動向を見守りたいと思います。
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