県政報告115 明るい未来に向けた予算を 県議会議員民主党・かながわクラブはかりや珠江
ソチで行われている冬季五輪。選手の皆さんの活躍は、私たちを元気づけてくれる気がします。
県議会では、2月13日から26年第1回定例会が始まりました(3月25日まで)。今議会では26年度予算案や条例の改正案など86の議案が審議されます。
*県の台所事情は?
26年度は当初900億円余りの財源が足りないとされていましたが、緊急財政対策の取組みや県税収入の増加などのプラス要因により、財源不足が解消されました。しかし、県の財政に「ゆとり」が出た訳ではありません。一つの家庭にたとえてみると「家のローンが重くのしかかっている状態で、古くなって傷んだ家の修繕費や、高齢となった親の介護・医療費が増え、収入が減れば、借金せざるをえない」―といった具合。これからも知恵をしぼって無駄をなくし、収入アップに結びつくことを考えてチャレンジしていく必要があります。
*未来創造予算 主な事業
黒岩知事は26年度予算案の提案説明で、「『いのち』にこだわり、『成長戦略』と『財政健全化』を同時に加速させる」とし、新年度予算を「かながわ未来創造予算」と表現。任期最終年となる今年、「いのち輝くマグネット神奈川」の実現に向け、計画を着実に進め、「経済のエンジンを回す」政策に大胆に取り組むことなどを基本的な考え方に据えています。
まず「健康寿命日本一」をめざした取組みとして「未病センター(仮称)」の設置、医食農同源の取組み、介護予防の強化があがっています。また、「県立がんセンター」に「がんワクチンセンター」や「漢方サポートセンター」を開設すること、救命率アップに向け、すべての交番等にAEDを設置することも示されています。
「経済のエンジンを回す」取組みとしては、2つの特区を中心に、県内中小企業のものづくり技術を活用し、医療機器等の開発や生活支援ロボット早期実用化にむけた支援を進める方針です。
知事が選挙公約に掲げた太陽光発電については、薄くて軽い「薄膜太陽電池」の開発・普及を促進することが盛り込まれました。
災害対策としては、富士山の噴火に備え山梨・静岡
両県との合同防災訓練を実施すること、帰宅困難者対策の拡充、県立高校耐震化工事等の推進も予定されています。今回の大雪でも、関東甲信越で多くの被害が出ました。東日本大震災から3年。災害対策は待ったなしです。
子育て支援等の人づくりに関わる施策、観光、文化・芸術の振興策など、神奈川の未来に資する施策も掲げられています。「県が広域自治体として果たすべき役割は何か」という視点で、しっかりと予算審議に臨んでいきたいと思います。
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