横浜市は「市エネルギーアクションプラン」(注)に基づき、2020年度までに10カ所の水素ステーションの整備を目指している。現在、新横浜で同ステーションの整備を進めており、9月2日まで建設と運営、維持管理を行う事業者を募集中だ。
環状2号線「太尾新道入口」交差点そば、新横浜3丁目12番に水素ステーションが整備される。この土地は市有地で、1989年から2014年3月までは公共駐車場として、4月から15年3月までは民間にコインパーキングとして貸し付けてきていた。
市は地球温暖化緩和を目指して策定した同プラン内に、低炭素型次世代交通の一翼を担う燃料電池自動車の普及を掲げており、その燃料となる水素の供給施設設置を促進したい考えで、新横浜はその位置づけの中で整備される。市内では今年の2月に泉・旭両区に水素ステーションが既に開設されている。
新横浜の面積は約1580平方メートル。見た目は通常のガソリンスタンドとほぼ同じ形態。水素製造設備を施設内に置かない「オフサイト方式」が採用されており、水素は別の施設で作成、搬入される。
近隣住民から不安の声
近隣住民からは不安な声も上がった。市では今年3月から8月まで月に1回、計6回、隣接するマンション住人を対象に説明会を開催してきた。その中で市は、同プランの社会的意義のほか、ステーションが国の「高圧ガス保安規則」に則り、水素を漏らさないための特別な材料で作った機器で構成されていること、火気と十分な距離を取った設計になっているなどを説明した模様だ。これに対し住民からは「隣に何ができるのか」「24時間営業は困る」「本当に安全なのか」といった声が寄せられたという。
市では事業者にこの土地は20年間貸付ける。9月下旬に市と選定事業者間で契約が結ばれ、16年3月末の竣工が予定されている。
市は「水素ステーションを起点に燃料電池自動車普及に弾みがつくことを期待している」と話す。
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