神奈川県優良工場として表彰された（株）小野寺マーク製作所の代表取締役 小野寺 智夫さん 茅ケ崎東在住 46歳
伝統守るこだわり職人
〇…県では毎年、作業環境や生産技術などが優れており、県内工業の発展に寄与した工場を神奈川県優良工場として表彰している。今年度、区内茅ケ崎東に工場を構える（株）小野寺マーク製作所が表彰され、１月17日に県庁本庁舎で表彰式が行われた。「厳しい審査だった。名誉ある優良工場の一つに仲間入りできて光栄です」と笑顔を見せる。
〇…どこの家庭にもある電気メーターの表示看板など、特殊印刷物を扱う工場として、父親の代から40年以上の歴史を持つ。工場を任されて１年半。大切にしていることは守ってきた伝統を変わらず提供し続けること。「同じ品質を維持することはそう簡単なことではない」。真剣な眼差しで話すその表情からは職人としてのこだわりがうかがえる。そんな中、社内でボウリング大会を開催するなど、風通しの良い職場づくりにも注力。「従業員もみんな一生懸命。気さくな人ばかりですよ」と誇らしげに語る。
〇…幼少時代は野球に夢中で、白球を追いかけていた。学生時代は開発中の港北ニュータウンとともに成長。昔から気になることはとことん調べるタイプで、あぜ道が多かった地元を歩き、信号機の数を自分で数えたこともあったという。仕事場はそのころから父親と取引先へ足を運び、納品を手伝うなど、昔から慣れ親しんだ場所だった。その後は社員として尽力し、代表となった現在でも探究心の強さは変わらない。「一つのものに目を向けず、幅広い分野に対応したい」と展望を話す。変わらない品質を維持しながらも、時代に合わせた柔軟な変化を目指していく。
〇…センター南や仲町台に行きつけの飲み屋があり、仲間と飲むのが息抜きとなっている。週末は学生時代から始めた大好きなゴルフで気分転換。千葉まで行きラウンドすることも多いという。仕事をこなすために趣味も全力投球。「優良工場の名に負けないように、自分も成長していきたい」
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