首都高速道路(株)が16年度の完成を目指し整備を進めている「横浜環状北線」(都筑区川向町〜鶴見区生麦。以下、北線)のうち、大熊川に架かる橋梁の架設現場が2月26日、報道関係者に公開された。
橋は、鋼材を三角形に組み合わせたトラス橋と呼ばれるもので、上下2段に車道が設けられたダブルデッキ仕様。上段が生麦方面へ、下段が都筑方面に向かう。完成すれば橋長158mとなり、上下2層形式の単径間トラス橋としては日本最長に。同社では「強度の割りに軽量なのがトラス橋の特徴。河川の環境を配慮し、『送り出し工法』を採用しています」と説明した。
送り出しによる工法は、大熊川を挟んだ都筑区側から受け手となる港北区側に向かい、事前に組み立てた橋を油圧ジャッキなどの推進装置により押し出して移動していく。1回3分間で1m、4日間で約110m送り出し。3月2日に連結させた。
北西線連結で利便性向上
北線は、第三京浜港北インターチェンジを起点とし、横羽線生麦ジャンクションを終点とする全長約8・2Kmの自動車専用道路。全路線のうち、約7割をトンネル構造にして周辺環境への負担を軽減している。
また、21年度の完成を目指す横浜環状北西線(以下、北西線)と結ぶことで、市北西部と湾岸エリアとのアクセスを向上させるほか、交通の集中する保土ケ谷バイパスなどの混雑緩和効果が期待されている。北西線は東名高速道路の横浜青葉インターチェンジ・ジャンクション(仮称)から都筑区の第三京浜道路の港北ジャンクション(仮称)を結ぶ約7・1Kmの自動車専用道路。こちらも約4・1Kmがトンネル構造となる。
将来、北線との一体化が実現すれば、横浜青葉インターチェンジから横浜湾岸エリアの大黒ふ頭までの区間が約20分で行けるようになる。
都筑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>