写真俳句カレンダー「都筑の風景と民俗」を製作した 小松崎 勇さん 中川在住 73歳
『極楽とんぼ』が街を行く
○…「古稀元気 極楽とんぼの 街歩き」―。仕事を引退し、自由な時間を楽しむ自身の姿をユーモラスに表した一句だ。その街歩きの趣味が高じて、「都筑の風景と民俗」をテーマにしたカレンダーを自主製作。11月20日頃の刷り上がりを楽しみに待っている。「カレンダーを見た人が都筑の良さを知って、誇りにしてくれたら嬉しいですね」
○…1月は雪景色の大塚遺跡、2月は折田貸し農園の梅林で遊ぶ子どもたち…。アマチュア写真家の画に自身の「俳句風」作品を添えて、四季折々の都筑の表情をたどる。「これが刺激になって『じゃあ行ってみようかな』と思ってもらえたら」と、街歩きを愛する者としての願いを込める。製作に携わった写真家は、区内を拠点に活動する9人。区役所などで作品を展示している人に声をかけて口説いた。「普段からカメラを手放さず、街の一番良い瞬間をよく見ている人たち。趣味を同じくする者同士で交流できることは一番の楽しみですね」とにっこり。街の魅力を発掘する気概を持つ仲間との出会いも大きな収穫だったようだ。
○…桐蔭学園中学校・高等学校(青葉区)の国語教師として38年間勤めた。忙しい日々の中で息抜きとなっていたのは、鶴見川沿いの土手のサイクリング。そんな思い出から、引退後の2009年、横浜市歴史博物館による鶴見川流域のフィールドワークに参加。神社仏閣や旧跡名所を学び、地域を知るおもしろさにのめり込んだ。現在は、区内の街歩きグループにふたつ所属して活動している。「実際に行ってみると、発見があるんですよ」。好奇心はつきない。
○…「80歳までにやりたいことが4つあってね」と目を輝かす。今回製作したカレンダーは2作目。1年前には自費で「俳風 鶴見川歴史紀行」を出版した。今後は、都筑カルタと都筑検定をつくることを考えている。街の魅力を発信する、粋な極楽とんぼである。
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