男子第66回・女子第30回 神奈川県高校駅伝競走大会が11月2日、丹沢湖周回コース(男子7区間・女子5区間)で行われ、昨年3位だった荏田高校女子が1時間8分23秒の大会新記録で優勝。県代表として15年振り7度目の全国大会出場を決めた。
大会前から厳しい戦いが予想されていた。荏田の最大のライバル校、白鵬女子は大会3連覇を狙う強豪校。一昨年の全国大会で6位入賞、昨年9位に食い込んでいた。
当日、オーダーが発表された。白鵬女子はエース出水田眞紀選手(3年)を1区、加藤美菜選手(2年)を2区に置いた。両選手ともに今年のインターハイ入賞者。先行逃げ切りの布陣に「1区の詩織が出水田と競っていければ勝てる」と内藤篤史監督は確信した。
監督の目算通り、粘り強い走りが持ち味の森田詩織選手(3年)が1位出水田選手に1秒差で襷をつなぎ『流れ』を作った。続く2区の佐藤成葉選手(1年)は加藤選手と同タイムの区間賞の走り。3区木下友梨菜選手(1年)は区間タイ記録で白鵬女子に逆転。4区河出佑実子選手(2年)も順位を一つ落としたものの、区間2位のタイムで食らいつき、監督の注文通り9秒の僅差でアンカーにつないだ。「前の4人がいい位置で来てくれたので落ち着いて走れた。これならいける」。高校3年間で初の5区を任された森田香織選手(3年)は気負うことなく、2Kmで先頭にピタリとついた。残り2Km、相手選手に疲れが見えたのを見逃さず、一気にスパート。区間記録を更新する快走が15年振りの全国出場の切符をもたらした。ゴールテープを切った森田は「都大路(全国)は最大の目標だった。すごく嬉しい」。万感の思いがこみ上げた。
関東制し、弾みを
すでに全国に向けた戦いは始まっている。目前に控えるのは11月23日、栃木県佐野市で行われる関東大会。内藤監督は「都大路を意識した大会と捉えている。優勝しかない」ときっぱり。今年の全国大会女子は25回の記念大会となるため、関東で県代表校以外の最上位に入れば出場権が得られる。白鵬女子にとって全国出場の最後のチャンスだけに総力を挙げて臨むこと必至。一方、荏田は、ライバル校との再戦に、代表校としての意地を見せたいところだ。
全国高校駅伝は12月22日(日)、京都市・西京極陸上競技場で開催される。内藤監督は「全国でもやることは同じ。日頃の練習通りの力が出せるかどうかだけ」とし、上位入賞を目指して最終調整に入る。
都筑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>