9月から川和中学校区の美化活動を進める「ウォールアート製作実行委員会」の会長を務める 清水 伸行さん 加賀原在住 52歳
「美しい川和が好きだから」
○…川和中学校区に点在する道路脇の壁の落書き。同校の生徒らと協力しながら、景観を損ねる落書きを除去し、その上に壁画を描く「ウォールアート製作実行委員会」が発足した。会長として「地元はきれいな街であってほしい。子どもたちにも美化活動に興味を持ってもらえたら」と話し、9月5日のプロジェクト始動を待っている。
○…港北ニュータウンに移って約30年。地元住民として、以前から壁の落書きを何とかしたいと常々考えていたという。これまで川和中のPTA会長などを務め、交友間関係を広げてきた。今回は仲間たちの協力を仰ぎ、高所作業車なども出動するほどに。大きなプロジェクトを動かすのは初めてで、関係者との折衝など慣れないことも多い。その中でも「会長として、みんながなるべく納得できるような意見を選んで進めたい」と話し、多方面から意見をバランスよく取り入れている。大変な作業も、美しい川和を守るための大事な一歩。「ノウハウを作って、美化活動の範囲をもっと広げていきたい」とその先も見据えている。
○…自身も幼少期から絵を描くのが好きだった。「創作には自分の世界に入りこんで、何もない空間から何かを生み出す快感がある」と話し、現在は映像関係の会社でその手腕を発揮している。壁の落書きを消すだけでなく、絵で埋め尽くしたいと考えたのは芸術家肌の一面がそうさせたのだろう。壁画のデザインは中学生が中心となって考案したもの。未来ある子どもたちと協力し、創作の楽しさを伝える役割も担う。
○…仕事の傍らで地域活動に没頭する日々を過ごす。多忙な中でも昨年開園した川和市民の森や、鶴見川沿いを散歩するのが息抜きになっている。「都会的な部分と自然との調和がとれたこの街はとても居心地が良い。ずっと住み続けたい」。人の温かさも感じる都筑に根付き、美しい景観を守り続けていく。
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