5月24日にスプリング・コンサートを行う都筑吹奏楽団の団長 小俣 泰雄さん 町田市在住 56歳
仲間と表す「心の色」
○…都筑公会堂で5月24日(土)、スプリング・コンサートを開催する都筑吹奏楽団。春のコンサートは初開催で、馴染みのあるポップスからクラシックまで、音楽の楽しさとアンサンブルの美しさを観客に届ける。「音楽好きが集まった素人集団だけど、合奏のおもしろさを少しでも伝えられたら」。団長として、日々の練習に熱が入る。
○…平日は電機メーカーのNECに勤めるサラリーマンだが、休日になると演奏者へ姿を変える。自身も金管楽器のユーフォニアムを操り、さまざまな公演で自分の世界を表現してきた。「音楽は心の色を表現する最高の手段ですよ」と笑顔を見せる。特にアンサンブルでは、複数の音が寸分の狂いもなく重なる瞬間があると話し、それは鳥肌が立つほどの美しさだという。年に一度あるかないかのその瞬間に魅了され、定期演奏会などで演奏してきた。活動は徐々に広がりを見せ、現在は若い人から60代までが所属する市民音楽団体へと成長した。
○…相模原市生まれ。NECに入社後、池辺町の事業場で勤務しながら、社内の吹奏楽団の一員として演奏してきた。しかし05年、事業場の閉鎖が決定し、同時に吹奏楽団の解散を余儀なくされた。「イベントで公演した時、『来年も出演してほしい』という声があったのが印象的だった。地元に根ざした楽団を続けていきたかった」。団員の気持ちが一つとなり、現在の都筑吹奏楽団として再スタートを切った。団員同士の付き合いは長い人で20年以上。名前が変わった今でも、まるで家族のような絆で結ばれている。
○…仕事が忙しくなる時もあるが、休日は仲間と音楽で息抜き。その中でも家族と外出するなど、一家の大黒柱の一面も。区制20周年を迎える都筑区はイベントも多く、すでに半年後の公演も決定している。これからも地域に愛される団体を目指し、固い絆で音楽の楽しさを発信していく。
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