意見広告・議会報告
被災地の今 〜浪江町を中心に〜 横浜市会議員 木原みきお
先週、会派で東日本大震災の被災地(石巻市・浪江町・郡山市)を視察しました。特に復興が遅れていると感じられた浪江町を中心にご報告します。
我々のバスに町長も同乗いただき、町内を回りながらご説明をいただきました。
横浜市の支援
横浜市では被災地に職員を派遣しており、被災地全体で20名、浪江町にも1名の派遣を続けています。また、避難者の受け入れも行っており、8月末時点、被災地全体で22名の方に対し、市営住宅の提供など住宅支援をしています。
避難指示の解除
浪江町は福島第一原発から最も近い距離で約4Kmに位置し、町内全域に避難指示が出されていました。
今年の3月31日に空間放射線量が低い地域(面積で約20%、被災前人口で約80%の地域)の避難指示が解除されました。
インフラ
上下水道は避難指示が解除された地域のうち、津波被害がなかった区域で使用可能になりました。町内の道路で災害復旧が完了したのは8割程度です。鉄道は仙台など浪江町と北側をつなぐ路線は今年4月に再開しましたが、南側の路線は再開していません。
農業と漁業
主な農産品の水稲に放射線量検査を行い、すべて基準値以下となっています。漁業は復旧が現在進行形で、漁港全体の復旧完了は平成30年度を予定しています。
人口
被災前に約2万2000人だった人口は、避難指示が解除されても約1%の300人弱しか戻っていません。お話を聞いた町民の方もこどもの家族と離れ離れになり、現在は夫婦のみで暮らしているとのことでした。
町長の言葉
「農作物などへの風評被害は依然として強いが、復興期間があと3年とされているため、復興が順調と誤解されている。視察に来た方にまだこんな状況かと驚かれる」との町長の言葉がありました。
事故に対する風化は進み、風評被害は残る厳しい状況を目の当たりにしました。
最後に
バスで町内を回ると時々車とすれ違うことはあっても歩行者を見かけることはありませんでした。管理されず荒れ放題の田畑も各地に広がり、修繕が必要な住宅も数多く見られました。
同じ時代に同じ国に住む仲間として横浜からできる支援を続けていきます。
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