自転車運転 携帯、イヤホン禁止に 神奈川県、5月から違反に罰金5万円以下
神奈川県道路交通法施行細則の一部改正で、自転車運転中の携帯電話やイヤホンなどの使用が5月1日から禁止される。近年、自転車利用者のマナーが低下している問題などを受けたもので、旭警察署では通学などで利用が多い高校生への指導にも力を入れる。
禁止されるのは自転車を運転しながら携帯電話を手で保持しての通話や操作、画面注視などをはじめ、イヤホンやヘッドホンを使用して大音量で音楽などを聴く行為。周囲の音が聞こえにくい状態は交通事故につながる危険性があることから、イヤホンなどの使用は自動車や原動機付自転車の運転でも禁止される。
自転車での違反行為については警察官の注意に応じなかった場合、罰則として交通違反切符(通称・赤切符)で手続きされる。違反者が成人の場合は区検察庁、少年は家庭裁判所に送致され、5万円以下の罰金が科せられる。自動車や原動機付自転車による違反行為は、それぞれ反則金での手続きとなる。
旭区、事故最多は30代
旭署によると、区内で昨年(2010年)1年間に発生した自転車の事故は147件。年齢別では30代が28件と最多で、次いで19歳から29歳が22件だった。旭署は「通勤に自転車を利用する人が多いため」と指摘。30代の事故状況としては、右左折時が14件と最多を占めており、確認不足が大きな原因のようだ。
区内は坂道が多いため旭署では自転車利用者が比較的少ないと見るが、3月11日の大地震発生以降は増えているとも。「暖かくなってきた気候も影響していると思うが、燃料不足もあって利用は増えている」と指摘。運転に不慣れな利用者が増えていることも加わり、自転車と二輪車の事故は昨年比(1月〜4月24日時点)で約15%増えているという。
高校生への指導に注力
旭署では5月11日に二俣川駅頭で開催する「春の交通安全キャンペーン」で道交法改正を周知する。
生徒の約6割が通学で自転車を利用するという県立旭高校の依頼にも応じ、6月20日には通学途中の生徒に校門前で啓発活動を行うほか、1年生を対象にした講話も企画している。
「連休明けに新生活への緊張がゆるみ、6月には1年生の自転車事故が増える傾向」と同校。旭署では「まずは指導に力を入れていく」と話している。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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