横浜市環境科学研究所が7月から8月に実施した、市内74地点での気温観測の結果が9月22日に発表され、旭区大池町の真夏日が32日、平均気温は25・9℃とそれぞれ市内最少、最低だったことがわかった。この結果は観測地点に隣接する「こども自然公園」に広がる緑地が気温の上昇を抑えたためだと考えられる。
横浜市では2006年度から、都市の気温が郊外よりも高くなる、ヒートアイランド現象の実態把握のため気温観測を毎年実施している。
最高気温が30℃以上の「真夏日」が最多だったのは工場地帯が多い鶴見区生麦の46日で、大池町とは14日の差があった。平均気温では港北区綱島東の27・7℃が最高で、大池町とは1・8℃の差が見られた。
旭区内の観測地点は万騎が原小学校、都岡小、鶴ヶ峯小、若葉台小、四季の森小の5ヵ所。区内の平均気温は鶴ヶ峯小で最高の26・88℃、万騎が原小で最低の25・94℃と、区内でも0・94℃の差が観測された。
こども自然公園は万騎が原小と隣接し、「大池公園」の呼び名で親しまれる。同公園は、約48万平方メートルに及ぶ大規模な緑地地帯。同研究所によると、アスファルトと芝生では約15℃の温度差が生じるケースもあるという。今回の観測結果を受け、同研究所ではヒートアイランド対策の一つとして、屋上緑化や壁面緑化が有効であると市に報告した。
雑木林維持に市民の力
広大な緑地の維持には、NPO法人「どろんこクラブ」も一役買っている。同クラブは市の指定管理者として、公園内の約5万5千平方メートルの自然体験施設を管理している。イベント開催のほかにも、雑木林の間伐など維持活動も担う。
公園内の雑木林は樹齢50年を超えるものが多く、老化が進んでいる。同クラブ事務局長の藤井優子さんは「雑木林は人の手が入らないと生育が滞り、成り立たない。雑木林を守ることで、温暖化抑止につながれば」と話している。
同クラブでは今年の12月から来年2月にかけて公園内の雑木林の間伐を予定。現在は担当エリアのみでの活動だが、今後は横浜市と共に同公園全体の雑木林の手入れを行うことも視野に入れている。
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