昨年11月末、よこはま動物園ズーラシア(上白根町)に仲間入りしたメスのホッキョクグマ「バリーバ」が、1月2日から一般公開された。既に飼育しているジャンブイとの繁殖を目的として入園したバリーバ。ズーラシア初となるホッキョクグマの赤ちゃん誕生に期待が寄せられる。
バリーバは人工哺育で育ったホッキョクグマとして知られるピースの母親。愛媛県立とべ動物園で飼育されていたが、繁殖相手がいない状態だった。一方、ズーラシアでは昨年5月末にメスのチロが死亡して以来、オスのジャンブイ1頭のみの飼育となっていた。
ホッキョクグマの国内飼育数は46頭(2010年12月31日時点)で、絶滅危惧種II種に指定されている。そのため、(社)日本動物園水族館協会が推進する「ホッキョクグマ繁殖プロジェクト」により、今回の”嫁入り”が決まった。
バリーバとジャンブイは、現在は曜日をずらして1頭ずつ展示されているが、2頭は既に柵越しで顔合わせ済み。ジャンブイは興味を示しているが、バリーバが威嚇している状態という。繁殖期の2月ごろから2頭一緒の展示を予定している。
ホッキョクグマは雪に巣穴を作り出産に臨む。同園では野生の環境に近づけようと、バリーバの来園に合わせ、産室を防音にしたり、暗くて狭いスペースを確保するため木の箱を設置するなど準備を整えてきた。
バリーバは20歳。高齢出産ではあるが、繁殖の可能性はまだ期待できるという。バリーバが見られるのは2日〜9日(祝)、14日(土)、15日(日)。16日以降は月・木・土・祝、ジャンブイは日・水・金。
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