県立よこはま看護専門学校(門根道枝校長)=中尾=で、2015年度の入学定員拡大に伴う分館新築工事が8月28日に始まった。県の就業看護師数増加に向けた取り組みの一つ。来年3月の完成を予定している。
分館は現校舎と同じ敷地内に建てられる。延床面積1147・87平方メートル、建築面積676・91平方メートルの鉄骨造地上2階建て。3月完成予定で、次年度から活用される。
同校は1975年に設立。3年間で看護実践能力を持った看護師の育成を目指す。今回の新校舎は次年度以降の入学定員増加に対応するもの。これまでは定員80人だったが、120人に拡充。それに伴い、自己推薦入学試験(高校新卒者対応)と大学新卒者入学試験が新設される。
現在は80人で2クラス制だが、今後は120人で4クラス制となる。少人数制により、教員の目が届きやすい環境をつくっていくという。同校担当者は「多くの学生を育てる場として、県の医療体制を整える使命がある。同時に看護師の魅力も発信していければ」と話す。
看護師不足受け
県内の人口10万人あたりの就業看護職員数は約789・7人。全国平均の約1139・3人に対し、約300人下回っており、全国で2番目に少ない(2012年12月末時点)。こうした看護師不足の背景から、県では県立看護師養成施設の定員増などにより、養成数の拡充を図っている。
県立の看護専門学校は、よこはま看護以外に、衛生看護専門学校=中区根岸町=と平塚看護専門学校=平塚市=があるが、衛生看護も14年度から定員を拡充させている。
県保健福祉局保健人材課は「定員拡大により就業数の増加に期待している。離職防止や潜在看護師の復職支援などにも、今後も注力していきたい」と話している。
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