神奈川県住宅供給公社は4月11日(土)、若葉台団地の一戸を宿泊体験ができる「体験入居室」としてオープンさせる。高齢化が進む同団地の再生プロジェクトのひとつで、若年層や子育て世代へ同団地の魅力を発信し、「若い世代」の流入促進を図るのが狙いだ。
高度成長期に建築された郊外型団地の多くが、建物の老朽化や少子高齢化、子ども世代の流出といった問題を抱える。若葉台団地も例外ではない。
同団地の分譲が始まったのは1979年。それから36年が経過した団地では、少子高齢化と人口減少が進んでいる。65歳以上の高齢化率は約40%、人口は1万5012人(2014年12月)と、ピーク時の2万683人(92年)から約5千人減少している。
こうした状況を踏まえ、公社は団地再生のターゲットを若年・子育て世代とし、その世代にアピールするため「体験入居室」を整備。同団地への転入を検討している人向けに、無料で宿泊して団地生活体験をしてもらい、住み心地や周辺環境を肌で感じてもらうことを目的としている。同取り組みは国土交通省補助事業の採択を受けた、モデル事業の一部として実施される。
団地再生に向けた取り組みには地域住民も積極的に携わっており、宿泊体験者にガイドを行うことも計画されている。若葉台連合自治会の山岸弘樹会長は「地域としても若い人や子育て世代の人が暮らしやすいよう整備を進めている。(宿泊体験者には)街全体を歩いてもらって、若葉台の良さを感じてほしい」と話す。
問い合わせは若葉台まちづくりセンター【電話】045・921・2000へ。
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