放射線測定結果 瀬谷区は情報を集約 測定器貸し出しほぼ定数に
横浜市が行っている放射線量測定器の無料貸し出しが、瀬谷区分については予約が定数間近(2月27日現在であと6台分)となった。瀬谷区では、市内の放射線測定情報を区内に限定集約してホームページに掲載するなど、早くから放射線対応策を強化。先月初旬に区内で高線量が測定された際にも、問合せが殺到するなどの大きな混乱はなかったという。
震災以降、横浜市のホームページでは、市内の線量測定結果が各担当ごとにそれぞれ閲覧できるようになったが、区単位でまとまった情報を提供する体制がとれなかった。そこで瀬谷区では、外ノ池浩志区長の指揮の下、情報の集約化を急ぎ、1月には区のホームページで区内の線量を詳しく知ることができるようになり、市18区の中でも早めに対応する結果となった。さらに1月下旬から、希望者の要望に応える形で測定器の無料貸し出しがスタート。今回は4月27日分までの貸し出しで、残すは4月23日以降の6台分(2月27日現在・1日2台限定)となっている。区ごとに一律2台限定となっており、人口の多い区ではすでに貸し出しを終了したところもあるという。5月以降の貸し出しについては未定。
区内で高線量
そんな中、2月初旬には区内で高い値の放射線量が測定された。しかし、問合せが殺到するような大きな混乱はなかったという。
測定された場所は、二ツ橋町505付近の廃水路敷付近の法面等で、この場所は普段からフェンスで囲まれて立ち入れない構造だという。記録された空間線量は毎時6・85マイクロシーベルト。市の除染基準0・59マイクロシーベルトを大きく上回る高い数値だった。2月2日に市民から区へ情報提供があり、翌日、瀬谷区、瀬谷土木事務所、道路局河川管理課が現場で測定し線量を確認。同時に小学校にも連絡し、小学校内は安全な線量であることを確認したという。
現在、現場での測定と土壌採取を引き続き行っており、立入禁止措置を徹底しつつ、高線量の場所をさらに特定し、除去等必要な対応を行う方針だ。ただし、横浜市健康福祉局から具体的な除染スケジュールは発表されていない(2月24日現在)。
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