長年にわたり日中間の子ども交流の促進及び友好関係に尽力したとして9月3日、大連日本人学校付属幼稚園前園長・籾山宣さん=人物風土記で紹介=が日本国領事館在大連出張駐在官事務所で外務大臣表彰を授賞した。
国際関係のさまざまな分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係に対し顕著な功績のあった個人または団体に対して贈られる同賞。今年度は97人、31団体が表彰されている。
籾山さんは1966年、瀬谷に幼稚園を設立、幼稚園協会の役員なども歴任してきた。2000年に、中国で幼稚園を営む知人の依頼で大連へ赴任。教育現場での経験を買われ、日本人アドバイザーとして関わっていた大連日本人学校付属幼稚園園長に2004年就任した。就任後、それまでなかった小・中学校との連携教育や現地の公立幼稚園との交流教育などを積極的に推進。定期的に行った訪問活動は中国側からも高く評価され、日本人学校全体の運営に対する中国関係機関の理解を得る大きな役割を果たした。また、海外邦人子女の教育づくりのため日本と同等の授業を行うだけでなく、幼児教育に現地語のカリキュラムを導入。海外ならではの特色ある教育を実践した。これらは在留邦人からも高い評価を受け、幼い子を持つ家庭に安心感を与えたという。今年3月、園長を退任。現在は瀬谷区と旭区で幼稚園事業を運営している。
籾山さんは「大連での12年間の活動が認められ大変嬉しく思う。これからの人生を幼稚園、保育園事業を通し社会貢献することで恩返ししたい」と語った。
関係者や友人らによる祝賀会が来月、横浜市内のホテルで予定されている。
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