目を引く青い縞模様が特徴の「ナミルリモンハナバチ」が9月3日、阿久和西の貉窪(むじなくぼ)公園で発見された。「幸せを呼ぶ青いハチ」などとも呼ばれており、「いきものたちの谷戸観察会」メンバーで発見者の中村多加夫さんによると、「瀬谷区で見かけたのは初めてなのでは」という。
「ホタルがいた頃の環境を復活させよう」と、園内の環境や生態系保護のため、月に一度観察会を行っている同会。3日はその定例会の日で、中村さんは「キツネノマゴ」という野草の花をカメラで撮影していたところだった。ふと見ると、目線の先に青いハチがやってきたため、「こんなに青くて綺麗なハチがいるものだろうか」と夢中で写真を撮ったという中村さん。調べたところ、ハチ目ミツバチ科の「ナミルリモンハナバチ」に行き着いたという。
個体数は減少傾向
国内では本州や四国、九州などに幅広く分布し、関東でも姿を見ることはできるが、各地での個体数は少ないとされるナミルリモンハナバチ。県によっては絶滅危惧I類やII類に指定されている。特徴は雌雄ともに、身体の各部に入っている青白色の紋様。同園ではキツネノマゴが一面に群生しているエリアがあり、中村さんは「花から花へと移動して飛んでいた。蜜を吸いに、どこからか来たのでは」と話した。
瀬谷区で観察できるハチの種類は多く、「ハナバチ」は15種類以上生息しているとみられる。中村さんは3日以降にも同所で姿を確認。触角の有無から「2個体以上の生息が考えられる」と話している。
発見場所の貉窪公園の一角はロープが張られ、日頃は観察会メンバー以外の立ち入りは禁止されている。
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