SDGs(持続可能な開発目標)に関する学習を進めている瀬谷西高校(小林幸宏校長)の2年生が、未開封の食べ物などを集め必要な人に届ける「フードドライブ」に取り組んでいる。校内に回収ボックスを設けて生徒と教職員から食品を募り、社会問題になっている食品ロスの削減を啓発する狙いだ。
フードドライブは家庭で余っている食べ物などを持ち寄り、さまざまな事情で食料が必要な家庭や団体に提供する活動。まだ食べられるのに捨てられてしまう、食品ロスの削減にもつながる。
瀬谷西高は2023年度の瀬谷高校との再編・統合に向け、21年度からSDGsプロジェクトを展開。最終学年の2年生は学年全体で海軍道路沿いなどに植栽するとともに、動物愛護や資源循環といったテーマに分かれて学習を進めてきた。
フードドライブに取り組むのは食品ロスを学ぶグループ。25人が参加しており、廃棄される食材を活用した料理にチャレンジする「Aチーム」、消費期限と賞味期限の違いや買い物時の"手前どり"をポスターなどで啓発する「Bチーム」、フードドライブを推進する「Cチーム」に分かれて活動している。Cチームをまとめる須藤大希さんは「捨てられてしまう食べ物を減らせるのが素晴らしい」とフードドライブのメリットを話す。
回収ボックスは、公益社団法人フードバンクかながわ(金沢区)のサポートを受けて2月10日から28日まで設置。生徒や教職員が行き交う職員室前に設け、チラシなどで協力を呼びかける。同法人によれば、ボックスを校内に一定期間設置する高校は、把握する限りでは県内初という。
18日時点で缶詰めやレトルトカレーなどが寄せられており、「ちゃんと入っていて安心しました」と須藤さん。集まった食べ物は同法人に送られる予定だ。
食品ロスグループを担当する家本陽介教諭は「3チーム全てが自主的に考え行動している」と学習姿勢を評価。須藤さんは「フードドライブを多くの人に知ってもらえるよう広めていければ」と意欲を見せていた。
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