駅からいずみ遊歩シリーズ【2】 泉(オアシス)探訪 中田駅から北を歩く ※協力・オアシス21世紀の会
地下鉄中田駅を出て立場方向、中田小入口交差点を右折、浄土宗中田寺を左手に見て、次の信号右に宮ノ前公園がある。小春日和には、シニアグループがゲームに興じている。
さらに進むと突き当りが御霊(ごりょう)神社である。このあたりが通称・殿様の森といわれる。
公園の少し手前、東側に100メートル入ると、江戸時代の中田の領主、石巻康敬(いしまきやすたか)の墓がある。
石巻氏はもと藤原姓で参河国、静岡県石巻山に居を構えたので石巻を名のるようになった。北条氏3代に仕えて、禄高1万5千石に出世したが、秀吉により監禁、家康に預けられた。
小田原城落城後、当地中田村に流された。当時は、賊と孤狸が横行状態だったが、湧水は豊かだったと想像される。
しかし、翌々年後には、家康より中田村111石余(後に中田村以外含めて680石になる)の土地をいただき、80才で没するまで20年余、土地の開発に尽し、歓翁宗喜と云う号を贈られた。
墓碑は7代目子孫、康福(やすとみ)により、1762年9月、150回忌にあたり建てられたものである。
※参考/中和田郷土史
(文・写真=村上和治)
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