緑園地区で周回バスの試験運行が12月1日に始まる。11月23日には、相鉄バス(株)が新設ルートにバス停を設置した。緑園バス運行推進協議会(長谷川幹夫会長)発足から4年。同会のメンバーは「ようやくここまできた。多くの人に利用してほしい」と意気込む。
1980年代ごろ相鉄いずみ野線の開通、高層マンションや住宅地の開発により人口が急増した緑園地区。「住民がだんだんと高齢になり、日常的な買い物などの際、坂道が大きな課題となってきている」と長谷川会長。高齢化が進む「坂の街」緑園地区に、住民の足となるバスが必要と2011年に発足した同協議会。12年には市の地域まちづくりグループに登録。周回バスの運行を目指し、地域交通サポート事業として準備を進めてきた。
試験運行するのは、相鉄バス(株)と神奈川中央交通(株)。相鉄バス(株)は12月1日から緑園地区を周回し、緑園都市駅を経由し、二俣川駅方面へ。神奈川中央交通(株)は2月(予定)から同様のルートで、弥生台駅方面へ向かう。期間は各3カ月。料金は地区内と緑園都市駅間で現金の場合、大人180円、小人90円。敬老パス等も使用可能。午前9時台から午後5時台まで、1日6往復運行する。
来春以降、利用状況を検証し、本格運行を実施するかの判断を行う。市担当者によると、これまで試験運行後、本格運行に至らなかった例はないという。協議会では案内を地域に配布するなど猛アピール。今後はバス停ごとに名所や見どころなどをPRし、他の地域からの乗降客を増やすことで、地域の活性化につなげることも検討していきたいとしている。
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