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県内初の「患者図書室」が誕生

けいゆう病院に設置 NPOが全国で推進
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比較的、分かりやすい医療専門書が多く、一般にも広く開放されている
比較的、分かりやすい医療専門書が多く、一般にも広く開放されている

 財団法人神奈川県警友会が経営する「けいゆう病院」(永田博司院長=西区みなとみらい)にこの程、医療に関する専門書のみを揃えた図書室が開設された。医師の日野原重明氏らが進める全国的なプロジェクト(「患者図書室」)の一環で、県内では初めての取り組みとなる。

 このプロジェクトを全国で進めているのは、NPO法人「医療の質に関する研究会」(日野原重明理事長)。“病気に関する情報を得ることは患者の権利”との思想に基づいて開設を進めているもので、既に全国の23病院で設置を完了している。神奈川県内では「けいゆう病院」が公募を経て初めての設置となった。

 今回同病院の4階フロアの一部を改修して設置されたこの図書室の正式名称は『希望−M・M(みなとみらい)』。延べ床面積およそ50平方メートルの室内には、医学用語事典や病気ごとの症例や治療法などを記載した解説書をはじめ、薬や検査などに関する書籍など計671冊が揃えられており、書籍や設備の一部は、「医療の質に関する研究会」から寄贈を受けた。市民や一般外来者の閲覧も可能で、平日の午前9時半から午後4時まで、誰でも無料で利用できるほか、必要なページのコピー(有料)も可能。病院職員が常駐し、書籍の案内や検索の協力なども行っている。

 オープン初日となった8月10日には記念式典が行われ、永田院長が挨拶の中で、医療側と患者側の情報共有の拠点としてだけではなく、「交流の場としても活用したい」と述べるなど、高い期待が寄せられている。

蔵書は今後も拡充

 現在、1日の利用者数は平均およそ80人。外来患者の診療時間待ちを兼ねた利用が多いが、診察後に自分の病名や症状について記述のある書籍を読み耽る患者の姿などもあり、個々の関心の高さを物語っている。

 同病院の担当者は今後、ドクターの意見などを取り入れながら“患者に読んで貰いたい書籍”を中心に、蔵書を1千冊まで拡充したい方針を打ち出すと共に「自分の病気に理解を深めることが、納得できる医療を受けるための一助になれば」と話し、広く利用を呼び掛けている。同所へのアクセスなど詳細は【電話】045・221・8120まで。
 

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