希望の「種」 福島へ 公園愛護会がひまわり栽培 雇用活性に一役
育てたひまわりの種を福島県に送ることで、現地の雇用を生む「福島ひまわり里親プロジェクト」に、戸塚区の公園愛護会が参加する。同会が公園でひまわりを育て、とれた種を来年3月にプロジェクトに送る。戸塚と被災地をつなぐ「種」が、芽生えようとしている。
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同県では東日本大震災で観光客が減少、観光業関連の仕事も減っている。プロジェクトでは、全国からひまわりの種の「里親」を募り、里親から送られた種を同県の団体、個人に届ける。ひまわりの種の袋詰めなど、その過程で仕事が生まれる。ほかにも、ひまわりを復興支援のシンボルにすることや、放射性物質を吸収すると言われるひまわりを植えることで、土壌汚染解消の一助になればと期待する。
戸塚区では6月24日、同会有志24人が戸塚土木事務所に集まり、2010粒の種を鉢に植えた。これらの鉢を同会メンバーが持ち帰り、区内の各公園で育てる。同事務所によると、7月7日現在、区内に189ある愛護会のうち20が協力。60ほどの協力を目指す。
近隣住民からプロジェクトの存在を知った柏尾町第二・第三・第四公園愛護会の小柳峯人(みねと)会長(71)が区に相談したことがきっかけ。区と土木事務所が協力し、参加に至った。種は区がプロジェクトから購入した。
順調に育てば、8月ごろから戸塚区の公園でひまわりの花が見られる。10月から来年2月にかけて種を同事務所が回収、プロジェクトに送る。小柳さんは「これも被災地支援の一つ。公園でひまわりの花を見る人にも、花を大事にしようという気持ちが生まれるのでは」と話している。
半田真仁・プロジェクト代表(33)によると、現在、協力者は全国で約3万人。半田さんは「中でも神奈川が突出して協力者が多い。行政、住民の力を感じる」。プロジェクトは関東圏において、種を8月中旬まで販売。詳細は藤島さん【携帯電話】080・1690・0711
![]() この種が雇用、土壌汚染対策に
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