2014年度に戸塚高校の普通科に音楽コースが設置されることが6月4日、横浜市教育委員会から発表された。音楽大学への進学や音楽にかかわる人材の育成を目指す。音楽を専門的に学べる公立高校は市内で初めて。県内では県立弥栄(やえい)高校(相模原市)に続き、2校目。
音楽の専門能力を伸ばすことで、市における音楽の普及、発展に貢献できる人材の育成を目指す。市教委が発表している設置基本方針によると、音楽理論、音楽史、指導者となるための科目などが設けられる予定。音楽大学や教育学部の音楽科を希望する全生徒の現役合格を目標としている。
特色ある教育活動として、専門性を高めるために音楽大学の教授や学生による指導を予定。市教委は昨年、昭和音楽大学と協定を結び、東京藝術大学の教授にも教育顧問としての協力をすでに依頼したという。
同コースの設置は、市教委が昨年3月に策定した「横浜市立高等学校教育振興プログラム」の重点施策として準備が進められている。高校教育課の高橋正彦課長によると、同校選出の理由は音楽活動における実績があることという。同校の吹奏楽部は昨年まで10年連続で吹奏楽コンクールの東関東大会に県代表として出場。同部への入部を視野に入れ、入学してくる生徒も多く、音楽への興味、関心が高いという。また、毎年音楽大学への進学実績があり、昨年度は難関といわれる東京藝術大学に2人が合格している。
教育課程や教育内容、指導する器楽の種類、必要となる設備などを具体的に盛り込んだ基本計画は策定中。指導者について、市教委指導部の高橋寛部長は「現在の市立高校の音楽教諭だけでなく、実技指導のための非常勤講師の確保を検討している。作曲や編曲などの専門的な技能にたけた人を探す必要がある」と話している。
今夏には中学2年生向けに学校説明会を開催。選抜には調査書、学力検査、面接に加えて、音楽的資質や能力・個性を把握するために実技検査も実施する。
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