9月10日付、戸塚警察署第86代署長に就任した 長塚 二郎さん 戸塚区在住 57歳
心の絆が紡ぐ縁
○…約280人におよぶ署員に対し、「署員は家族である。…縁を大切に、一期・一会」、「一致団結して仕事に取り組む。…融和団結」、「誠実な対応に心がける」、「地域住民、行政機関、関係団体との連携を深めよう」、「やるべきことはやる。やってはいけないことは絶対にやらない」など、思いを込めて訓示をした。
○…警察官として今年で35年目。戸塚署が20番目となる赴任地になった。その間の在籍期間をよどみなくスラスラと答える姿にすごいですね、と驚きのことばを投げると「自分のことだから」と小気味よい。田浦署長時代、「心の絆」と題して不定期で豆知識を盛り込んだ伝言板(A4サイズ相当)のようなものを発行していた。「人間万事塞翁が馬」などことわざの意味や、海外赴任地国の解説などが事細かに書いてある。過去に発行したものを見せてもらったが、豊富な知識に圧倒される。いずれ戸塚署バージョンとして近いうちに発行されることだろう。準備は万端だ。
○…海の近くで育った、ということもあり、趣味は釣り。釣れば当然料理もする。今は単身赴任中で、料理が役立っているのだとか。仏のマルセイユに赴任した時のこと。人口80万人ほどの港町で、大好きな魚が手に入る絶好の地だった。マグロの輪切りが安く手に入った、と知人を招いて食したこともあった。また、子どもはことばを覚えるのが早く、幼い頃、次男は日英仏の3カ国語を駆使していたそう。だが、仏語を使う機会がない今は…。
○…学生時代に鳴らした少林寺拳法は、3段の腕前。そのときの「力なき正義は無力なり、正義なき力は暴力なり」が座右の銘だ。武道は礼につながる、外国に行った時に日本人としてのアイデンティティーが問われる、とも。「3・11で日本人の絆を取り戻した。不幸なことだったが…」。次から次へと話は尽きない。だが、向いている方向はまっすぐだ。
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