「親子の絆を深めて」 ベビーマッサージ講師の江原さん
「○○ちゃん、○○ちゃん、○○ちゃんのマッサージ」―。赤ちゃんの名前を優しく歌に乗せながら、ベビーマッサージが始まる。
戸塚区内の自宅でベビーマッサージ教室「すまいる・がーでん」を主宰する江原菜穂子さん=写真左=は、特定非営利活動法人ロイヤルセラピスト協会(RTA)の認定講師だ。同団体はベビーマッサージやベビーサインなど、赤ちゃんから子どもの成長に応じた親子のコミュニケーションスキル向上に関する資格を多く発行している。
江原さんは保育士でもあり、第一子の出産を機に一度退職。第三子が幼稚園に通うころ、パートとして復帰した。保育士として働きながらも、自身の経験から「子育て中の母親たちが集える場所があれば」との思いは常にあった。そのきっかけとなったのが、ベビーマッサージだ。
遠方に通いながらの資格取得は困難なため、通信教育で受講した。ライフスタイルに合わせて活動できることに魅力を感じたという。2011年12月には保育士を退職し、12年1月に講師の資格を取得した。
最近、テレビや雑誌などでも話題のベビーマッサージには「さまざまな効果がある」と江原さん。「触れられると血行が良くなり、便秘や夜泣き改善にも役立つ。何よりママの声を聞いて、ママの顔を見ながら触れ合うマッサージで赤ちゃんは安心する。ぐっすり眠ることで成長ホルモンも分泌されます」と説明する。
主に対象になるのは0〜8か月の赤ちゃんだ。「動きが活発になってくると、じっとしているのを嫌がるようにもなるので、ご機嫌に合わせて」と江原さん。マッサージを始める前には布を使った手遊びや、わらべ歌で赤ちゃんの笑顔を引き出す。そしてスタート。江原さんは人形をモデルにそれぞれの部位ごとに指導をしていく。赤ちゃんの皮膚の厚さは大人の半分ほどなので、手にはホホバオイルを塗り、肩、胸、背中、首など全身を優しくマッサージ。終わった後には「『頑張ったね』と赤ちゃんをほめてあげて。それが親子の絆をより深める」と体験者には伝える。
自身も「育児や仕事との両立でいっぱい悩んだ」と振り返る。「家族や周囲に支えられてきて今がある。だから今悩んでいる人にも『大丈夫だよ、皆悩んでいる』と伝えたい」―。
同教室への問合せは【電話】045・515・6348まで。
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