被災地への支援を続けるアトリエハートインハンドの代表を務める 鈴木 ルミ子さん 戸塚町在住 48歳
思いよ届け、被災地へ
○…「2011年、被災地を訪れた時は想像を絶する光景を目の当たりにして深いショックに包まれた」。当時を思い出し顔を強張らせる。最初にボランティアとして訪れたのは震災が起きて間もなくの事だった。代表を務めるアトリエハートインハンドで刺繍の講師を務め、生徒を約30人抱える。自宅の一部屋を貸出し、ほかの講師を招いての授業も行う。そこで自ら作った刺繍の作品を売るなどした収入で被災地に支援をするほか、自ら被災地に出向いて紙バンド手芸を教えたり、手芸の道具を全国から募って被災地に届ける。「このような活動が(被災者の)心のよりどころになれば」とにっこりほほ笑む。
○…初めて被災地を訪れたのが2011年の4月。5月からは現地で東北支援アトリエハートインハンドを立ち上げて本格的な支援を始めた。小学校3年のころ、「昔から母が編み物をしており、その影響もあって自分も始めた」のが手芸との出会い。さらにミシンを買ってもらった事で、手芸に対する思いに拍車がかかった。その後、次第に手芸から離れていった時期もあったが、約20年前、姉の子に編み物を編んであげるうちに、思いが再燃。作品の写真が本に掲載される喜びも味わい、ますますのめり込んだ。
○…「趣味は仕事」と笑うが、音楽を聴くことも大好きだ。小田和正さんのライブに行ったりすると元気をもらえるそう。好きな言葉は「適当」。適度に力を抜いて、無理をしない程度にがんばる事をモットーにしている。それ以外にも「夢を持つことで希望を見出す」事も大切にしている。
○…講師を務めていて大変なことは、「常に高い意識をもって生徒たちの立場になって考えて、教える事」。今後も自ら売り込みにいくのではなく「周囲の共感してくださった方が自然と集まって協力してくれた」という、これまで通りに支援を行う。思いは高く、届け被災地へ。
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