戸塚駅周辺の商業・住宅の各地区で戸塚らしいまちづくりを進めようと活動する2つの組織が、このほど横浜市地域まちづくり推進条例に基づく組織認定とルール認定を受けた。今後、各区域内で建築等を行う場合、建築確認申請等の手続きの前に、ルールへの適合について同組織との協議が必要となる。
組織認定を受けたのは商業地区の「東海道戸塚宿まちづくり倶楽部」(山口秀利会長)と、住宅地区の「明るい街コミュニティ戸塚」(小寺隆司会長)で、認定されたルールは2組織が策定した、それぞれ「東海道戸塚宿まちづくりルール」と「明るい街コミュニティ戸塚ルール」。
両地区では建築物の色や形態等の制限について、これまでも任意のまちのルールを策定し統一感のあるまち並みを形成してきたが、区画整理事業終了後も戸塚らしいまちづくりを進めるため、まちのルールを、地域まちづくり推進条例に基づくルールとして地域で運用していくことになった。
歴史・文化を伝える
東海道戸塚宿まちづくりルールの理念は「旧東海道戸塚宿としての文化を、おもてなしと誇りで伝える『宿・場・町』」。制限内容は【1】軒高を揃え、連続性のあるまち並みを形成【2】1階店舗前に引き込み空間を設置し、にぎわいを創出【3】植栽や照明を積極的に設置【4】外壁や屋根の基調色は茶系【5】高層部の色を低層部より高明度に【6】屋外広告物は1カ所に集約――など。旧東海道戸塚宿としての文化をベースに、にぎわいあるまちづくりを推進する。
山口会長は「新しい人が入ってきても、旧戸塚宿という歴史ある、思い出の場所として継承していければ」とルールの意義を語る。
快適な住空間を次世代へ
明るい街コミュニティ戸塚ルールの理念は「駅近くでの安全・快適な暮らしとともに『かたらい』を楽しみ、『まとまり』を感じるまち」。【1】用途は原則として住宅【2】地盤面の高さの変更禁止【3】軒高・素材・意匠を協調し、通りの連続性を形成【4】外壁・フェンス等・屋根の基調色を制限【5】屋上広告物の設置禁止【6】北側の窓は視線を遮るよう工夫【7】シンボルツリーの植栽――などを制限内容とする。
小寺会長は「より良い住環境を次世代につなげていけるよう、今後も地域で活動を継続していきたい」と将来を見据えた。
周辺の整備事業に携わる横浜市都市整備局戸塚中央区画整理事務所の遠藤拓也所長は「地域の住民、事業主によるまちづくりが本当のまちづくり。(ルール運用により)ソフト面も充実していくのでは」と期待感を示した。
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