「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞した通学路「花こみち」会の代表を務める 中島 とし江さん 戸塚町在住 64歳
自然とできた仲間と一緒に
○…通学路脇の土手に花を植え、地域のガーデニング活動を促進する会の活動は約30年続き、今年国に評価されることとなった。代表としては「身の引き締まる思い」。群馬の田舎に生まれ、植物を育てることは日常だった。夫の仕事で移り住んだ神奈川に実家とのギャップを感じ、自然を求めた結果、戸塚に住まいを構えた。小川と土手のある「箱根より田舎」な風景に一目ぼれだったという。
○…土手にすすきが伸びて荒れ始めた時、危機感を覚えた。見通しの悪くなった土手にねずみが住み始め、まむしが自宅の庭に出た。住民が家に近い土手から手入れするようになり、いつしか通学路に沿った土手に花を植える活動に発展していった。後継者を育てながら、年上の仲間に少しでも長く活動を続けてもらえるよう願う毎日だ。
○…父は盆栽、母と姉はガーデニング、兄の一人は薔薇の栽培、もう一人はさまざまな種類の小鳥を飼っており、近所の小学生がその「植物園」を見に来るようなにぎやかな環境で育った。まきをくべ、井戸から水を汲んで風呂を沸かした毎日は、今考えてみれば面白い生活だったと、夫と笑い話にしているそう。「(毎日の水やりなどの活動を)いろんな人に『大変そう』といわれるけれど自分の暮らしにとってはあたりまえのことだった」
○…母から「辛いことがあってもそれを忘れて打ち込める何かを見つけなさい」という教えを受け、童謡教室やダイビングなどさまざまなことに挑戦してきた。水泳は今も趣味として続けており、元気の秘訣でもある。「何に挑んでも良い仲間に巡り会えてきた」。その中で、一生続けていきたいと思えたものが会の活動。「代表が一番汗を流し、辛くなければ人はついてこない」と自分に厳しく活動に打ち込む。モットーは「日々黙々」。草刈りや雑草抜きは、土と向き合って行う地味な作業だが、気持ちはいつも上を向いている。
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