「Check your sound(音を確かめてみて)」、サンシャインマキさんの明るい声がにぎやかな教室に響く。親子がコミュニケーションを通じて感性を磨く機会を「英語」をきっかけに設けられないか、といった思いから戸塚を中心に英語教室を開いている。
戸塚区総合庁舎内で月1回行われている「ゆとり英語サロン」は、親子で参加する英語教室だ。ユニークな点は、生徒だけでなく講師も親子で参加していること。おそろいのワンピースを着たマキさんの娘がアシスタントとして、材料を持って教室中を動き回る。子どもたちは親と一緒に、ペットボトルのキャップを使ってのマラカス作り。マキさんと生徒、親と子が材料の名前や色を英語で確認しながら作業を進めていく。難しい英語は使わず、単語だけで身振り手振りを交えて意思疎通を図る場面も。英語で歌う練習では、はじめはマキさんと親の声しか聞こえなかったが、徐々に親のまねをして子どもたちも歌い始め、2回3回と繰り返すころには子どもの声の方が大きくなった。
マキさんは、生まれこそ愛知だが、3歳からずっと戸塚に住んでいる。中学生時代、学校で習う英語に興味が持てず、本気で学ぼうと決めたのは、「写真で見たコアラに実際に会いたい」という気持ちから。好きなこと、興味を持ったことを学びなどの形にしていく。「英語は一つの手段。音として、感性を磨く場として、親子で心が育てられれば」と話した。
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