2016年4月以降に子どもが生まれた家庭に、企業から公募した品や地域住民で用意したものをプレゼントする「ウェルカムベビープロジェクト」が区内で始動した。NPO法人こまちぷらすとヤマト運輸株式会社神奈川主管支店が共同で取組みをスタートさせる。
この取組みは市が実施する「企業マッチング」を通して知り合った両者が、子どもの誕生を歓迎する文化を醸成することを目的として企画した。フィンランド政府が行っている、子どもが生まれる家庭に、育児に必要な衣類や小物を送る制度に倣ったもので、民間が主体で行うことは珍しいという。区在住の親が、出産後3カ月以内にホームページ(後日開設)から申し込みを行うと、2カ月以内に無償でプレゼントを受け取ることができる。事務局は同NPO法人こまちぷらす。
企業からの公募
現在プレゼントの中身として決定しているのは「背守り」のみ。「背守り」は、生まれた子どもの肌着の背中に、魔よけとして刺繍を入れる日本の伝統文化。使い方に多様性を持たせるため、ワッペン型で供され、地域の有志が手縫いする。
「背守り」以外のプレゼントは企業から公募し、2016年2月に選考会を行う。同時に広告費として協賛金も募集する。【1】ご近所まわりセット部門【2】お母さんリフレッシュサービス部門【3】親子遊びが楽しくなるグッズ部門【4】この服を着てお散歩に行こう!セット部門――に分けて募る。【1】では、誰もが使える小物などを5セット分用意し、子どもが生まれた際、近所にあいさつに行くことを後押しするもので、地域との支え合いを促進。【2】や【3】では、産後子どもと二人きりになる時間が多い母親が気分転換や親子のコミュニケーションを円滑に行える手助けをする。【4】は0歳児を連れて親子で出かけたい気持ちを応援するもの。選考は、いずれも子育て・コミュニティの研究者・有識者により「親子の地域の豊かな関わりにつながるか」「安全性が考慮されているか」「感動があるか(受け取った人が嬉しいか)」の評価基準で行われる。応募した企業は書類選考を通過すると、ブースを出展しプレゼントのPRを行う。各企業が何をプレゼントするか社内で練る必要もあるため、次世代を育む意識を持ってもらおうという意図も。
「文化」を目指し
同取組みは、子育てを歓迎する土台作りを行うことで、少子化対策につなげたいという思いもある。「背守り」には、背中につけることで外出時、地域住民や地元商店の店員の目に留まらせる狙いもある。NPO法人こまちぷらす代表の森祐美子さん(33)は「企業・行政・住民が、新生児を迎える家庭と課題を共有し、物を贈るだけでは終わらない地元の文化として続けられれば」と話した。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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