眼鏡や靴、財布など、身の回りのものは「黄色と黒」ばかり。「根っからの阪神ファンなんです」と笑う表情は、今シーズンから阪神タイガース監督に就任した金本知憲さんそっくりだ。
「トツカ家電」(上倉田町)の店主・福嶋宗樹さん(46)は、金本監督の物まね芸人としての一面も持つ。芸名はずばり「マネモト」。金本監督の就任が昨年10月に決まってからは、イベントやテレビ出演、取材の依頼が舞い込み、大忙しの日々だ。
きっかけは友人の言葉
物まねは昔から好きだった。2006年頃から「福山雅治」「山崎まさよし」などの持ちネタでテレビ番組のオーディションを受けはじめたが、その頃は「マネモト」は存在していなかったという。
きっかけは08年ごろに受けたオーディション。プロフィール記入欄に「似ていると言われる人はいますか」という項目があった。かねてから「金本に似ている」と友人に指摘されていたことを思い出した福嶋さんは「物は試し」と記入。すると番組スタッフから「本当に似ている」と好反応が。「自分では似ていないと思っていたが、プロが言うからには間違いないと、納得してしまった」という。
阪神ファンに披露
それ以来、区内のイベントなどで「マネモト」を披露し始めた。しかし「どうしてもできなかった」のが、ユニフォームを着て球場へ乗り込むこと。「阪神ファンに怒られるのではないかと不安だった」と笑う。
そして12年9月、金本さんの現役引退が発表された。連続試合出場の大記録を打ち立てた「鉄人」の勇退に「球場へ行かなくては」という思いが沸きあがった。
ユニフォームを持参し東京ドームへ。トイレで着替え、観客席へと向かう通路は「心臓バクバク」。レフトスタンドに到着し、一斉に寄せられる視線。みるみる集まる観客。その誰もが、笑顔だった。「金本ファンに喜ばれたのが、本当に嬉しかった」と振り返る。
金本監督の好きなところは「ファンサービス」だ。「トツカ家電」の店主としても、この考え方を見習いたいという。「お店も、物まねも、お客さんが笑顔になるのがやりがいですね」
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