8月31日に新曲「さよならの手をふるように」をリリースする歌手の 千葉山 貴公(たかひろ)さん 戸塚区出身 37歳
誰かに寄り添う歌を
○…戸塚出身の演歌歌手がこの夏、新曲「さよならの手をふるように」をリリースする。別れを描いたバラードで、2013年にこの世を去った横浜のシンガーソングライター・ジュンイチローさんが遺した曲だ。「今も多くのファンに愛されている方。縁あって歌わせてもらう以上、彼の想いを引き継ぐ気持ちで臨みたい」と意気込む。
○…23歳という若さで演歌歌手デビューを果たし、これまで6枚のCDをリリースした。演歌に興味を持ち始めたのは高校時代。何気なく新聞の整理をしていたときに目に入ったのが、演歌歌手の長山洋子さんを紹介する記事だった。歌に対する想いに惹かれ、彼女のファンに。「実は、中学生まで音楽にまったく興味がなかった。だからこそ、偏見なく演歌が好きになれたと思う」と話す。演歌への熱は立命館大学への入学後も冷めず、いつしか歌手の道が夢となった。当時まだ利用者の少なかったインターネット上に、自身のホームページを開設。「歌手になりたい」とアピールするうちに「芸能事務所を紹介する」という人が現れ、上京するチャンスを得た。
○…「クロスワードパズルづくり」という一風変わった特技を持つ。作成したパズルは専門誌にも掲載されるほどのクオリティだ。パズルのセンスは、大学在籍中に専攻した「漢文の読解」で培われたという。「大学院に行こうかと悩むほど漢文が好きだった」。著名な漢文学者で、同大学の名誉教授だった白川静さんにも影響を受けた。「『すでに志があるならば、ことは果敢に行うべきである』という白川先生の言葉は、今でも座右の銘」と話す。
○…「楽しいときや辛いとき、寄り添ってくれるのが演歌だと思う」という。自身も年齢を重ねたことで、改めて歌詞の深さを知ることも多い。「まだまだ道半ばだが、できるだけ活動の場を広げたい」。”誰かに寄り添う歌”を歌いたいと願い、活動を続ける。
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