横浜医療センター(原宿)に8月1日、フィリピンのマニラ首都圏で災害や救急医療支援に携わる医師4人をはじめ行政官らが研修に訪れ、同院の医療体制について学んだ。
同院は災害発生から48時間以内の急性期に活動できる機動性を持った災害医療チーム(DMAT)を保有する、「神奈川DMAT指定病院」に指定されている。また横浜市内で発生した災害現場に、消防と連携して迅速に出動し医療活動を行う横浜救急医療チーム(YMAT)の指定病院でもあり、県内の災害時医療において中心的な役割を持っている。
この日は同院の救急科で集中管理部長の宮崎弘志医師が、災害時の医療体制や他の医療機関との連携、また同院自体が災害にあった際の予防措置などについて解説を行った。また院内設備の見学が行われた。
フィリピンは世界有数の自然災害被災国。過去10年間の災害発生件数は東南アジア地域全体の3割を占め、同国では災害対策を国の重要課題の一つに位置付けている。今回の訪問は、救急医療資機材の専門商社・ワコー商事(藤沢市)が国際協力機構の支援のもと行う、同国の災害救急医療体制の構築を目指した調査の一環で実施された。7月31日から8月3日までの期間中、フィリピンの医師らは横浜市医療局、消防局なども訪れている。訪問した医師は「過去の災害の経験をもとにした準備がインフラ等に反映され、意識の高さを感じた」と振り返った。
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