意見広告・議会報告
県政報告㊸ 動物保護センターのコスト、本気で考えろ 神奈川県議会議員 北井宏昭
これまでのご報告通り、私は動物愛護を推進、今の殺処分ゼロの提案者です。しかし県が進める、新たな動物保護センターの建替えには、コストの点で問題だと本会議で訴えました。
新センターは、目標額11億円の寄付金を県が募り、14億円で建替えるとしてきたもの。しかし現時点で2億円強しか集まっていないのが現実。すると最終的に差額は、県費=税金で補うことになってしまいます。
人の住まいより豪華?
新センターは、犬75頭・猫90匹を収容する計画。犬1頭分のスペースに、猫5〜6匹以上は収容可能なので、犬だけなら90頭程度の規模です。定員100人規模のサービス付き高齢者住宅でも、10億円あれば立派な施設が建設可能です。そもそもこのような趣旨の施設に、設備費込みで14億円も掛けることが妥当なのでしょうか?
3年前に新潟県が新設した動物愛護センターは、建設費用8億円に対して基本・実施設計費は約2千万円。それに比べ本県の同設計費は約9千5百万円。
財政難の折、県は『人』に対する福祉予算の確保もままならない状況下において、本末転倒と言わざるを得ません。
民間保護団体は、低予算で質素かつ素敵な施設を作り、運営しています。こんな豪華なセンターへの税金投入を1円でも抑えるため、施設の運営維持管理の外部委託等、経費の圧縮策を含め、知事に提言しました。
発想を転換し、民間主導に
「殺処分ゼロ」は県行政ではなく、民間ボランティアさんたちの功績です。この際、発想を大転換し、民間主導のセンター運営に切り替えるべきです。そして、民間ボランティアも一緒に運用出来る寄付基金にするのです。併せて”日本をリードする民間主導の先進的なセンターにする”と県内外にPRせよ、と提案。
県外に本拠地を置く民間の動物保護団体はPRが上手で、神奈川県民からも多額の寄付金を集めています。一方、行政への寄付は、納税と変わらないため、簡単には集まらないのです。
同時に、ボランティアを正当に評価してもらい、ブームに便乗した詐欺まがいの寄付金集めを防ぐため、県内ボランティアの活動実績公表も、再度促しました。
知事は、少しでも多くの寄付が集まるよう工夫し、全力で取り組むと答弁。
私は、少しでも税金投入を抑える結果をつくり出すよう重ねて要望。殺処分ゼロを提案したことを後悔させないでください、と。
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