ナイスヨコハマ 栄区内を貸し自転車で 11月までの土・日・祭日、試験的に実施
みなとみらい地区でレンタサイクル事業「ハマチャリ」を展開するNPO法人ナイスヨコハマ(入倉光明理事長)が、今月から試験的に栄区で同事業をスタートする。区内2ヵ所に貸し出し場所を設け、11月までの毎週土・日・祭日に営業を行う。同法人では「住宅地での展開は初めてだが、買い物や運動のためなどに役立ててもらいたい」と利用を呼びかけている。
同事業は、横浜市が回収した放置自転車を同法人が競争入札で入手し、整備士が整備して貸し出すもの。
10年ほど前から事業を展開しているみなとみらい地区では、日本丸や赤レンガ倉庫付近に貸し出し場所を設け、1日1000円で貸し出してきた。周辺のホテルなどとも連携を図り、今年8月のお盆休み期間には2日間で70台が出回るなど、市内外から訪れる観光客を中心に広く利用され、”ハマチャリ”の愛称で親しまれている。
栄区では9月から11月の毎週土・日・祭日、午前10時から午後5時までを営業時間とし、1日500円(保険代込み)で貸し出す。貸し出し場所は、あーすぷらざ裏にあるアパートの駐輪場と笠間の「セサミスポーツクラブ」駐輪場で、それぞれに大人用自転車を5〜7台用意する。中学生以上なら誰でも借りることができるが原則、中・高校生は保護者同伴。雨天中止。
あーすぷらざ裏で借りる場合は、本郷台駅前アーケード商店街内にある洋品店「エムワン」、セサミスポーツクラブで借りる場合は同クラブフロントに声をかけ、名前と利用目的を伝えて利用料を支払うと自転車の鍵を受け取ることができる。利用後は貸し出し場所と申し込み窓口に自転車と鍵を返却する仕組みだ。
可能性を模索
同法人に栄区在住のメンバーがいたことで栄区での導入が実現したが、「観光スポット巡りを目的とした利用が多いみなとみらい地区と異なり、住宅地である栄区での利用目的や頻度は未知数」とメンバーの新井康弘さん。駅周辺で行ったヒアリング調査では「最近は車よりも自転車での来店が増えている」という商店の声があった一方、「坂が多く利用しづらいのでは」という高台に住む区民からの意見もあったという。
同事業は栄区との協働事業として区から助成金を受けているため、期間終了後に利用数や目的、利用者の意見などをまとめ、区に提出する方針。それらを基に、来春以降の事業継続を検討する。商店街間を自転車で移動して買い物することでの地域経済活性化や、健康運動の促進、災害時の帰宅難民対策など、住宅街におけるレンタサイクルの新たな可能性を模索していく。
詳細は同法人(新井さん)【電話】045・322・8601まで(月曜定休)。
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