さかえgirls dayに初参加するジャズミュージシャン akkoさん 小菅ケ谷在住 45歳
歌を通じて種をまく
○…女性の活躍推進と女性の人権尊重を応援するイベント「さかえgirls day」が10月24日、本郷台駅前広場で開かれる。当日は鎌倉女子大学フラダンス部やベリーダンス、キッズダンスなどの演目がステージ上で繰り広げられ、ジャズシンガーとして五番目に登場。「初めてイベントに参加するので選曲に迷い中。当日はキャンドルナイトと同時開催なので、会場は真っ暗。きっと譜面も見えないと思うので歌い慣れた曲や皆さんになじみのあるA列車で行こうや星に願いを、など6曲ほど歌おうかな」とステージを楽しみにしている様子が伝わる。
○…東京都生まれ、父親の転勤に伴い米国に渡り4歳で栄区へ。小菅ヶ谷幼稚園から公田小学校、桂台中学校入学直後に再度、米国ボストンへ。「私が住んでいた街の現地中学校に在学していた日本人は私1人。最初は英語が話せないし友だちも直ぐには出来ないし、なかなか厳しい環境でね」。さらに高校1年で帰国してからも、帰国子女という立場によって辛いことが色々あったとクスクス笑いながら青春時代を振り返る。
○…歌と出会ったのは高校で軽音楽部に入部したこと。入部理由は「帰国子女の生徒が多かったから楽だった」とそれ以後の大学時代、会社員になってからも歌は生活の一部にあった。ソウルやファンク、ジャズと様々なジャンルを歌い続け、現在はジャズミュージシャンの顔以外にもミュージックセラピスト、幼児リトミック、英語講師など幅広い活躍を区内外で展開。
○…「私のこれまでの人生は決して平たんで楽なものではなかったと思う。けれど今に至るまでに星の数ほど多くの人に支えられ、助けられてきたことは本当に宝物。様々な経験は全てが栄養分となって自分の糧となり実になったので、その実に詰まった種を歌を通じて多くの人に届けたい」と話し「60歳になった時にどんな歌が歌えているか楽しみなの」と瞳を輝かせた。