「花火の歴史 絶やさない」 地元有志ら 独自に打ち上げ計画
毎年8月開催の「金沢まつり花火大会」が中止になったことを受け、地元有志が独自に花火大会を計画していることがわかった。9月開催のイベント「横浜ビーチフェスタ」での打ち上げを目指し、調整が続けられている。
金沢まつり実行委員会が花火大会中止を決定したのは4月。電力不足の懸念があったことに加え、警備・安全の確保が難しいことから、開始から37回目で中止という”苦渋の決断”に至った。区内では直後から、「この状況ではやむを得ない」「自粛は残念」と中止について賛否両論があった。
こうした中、自ら花火大会を開催しようと動いているのが小川直明さん(29)ら有志だ。
中止の判断もわかる。しかし、本当に止めてしまっていいのか―。葛藤の末、「”継続は力”。36年という花火の歴史を絶やすわけにはいかない」と、自分たちの力で花火を打ち上げることを決断。開催へ調整を始めた。
「絶対できる」開催めど
しかし、会場や花火師の確保、資金の工面など、当初から課題は山積していた。それでも、「絶対できる」との思いで奮闘。そしてこのほど、ようやく開催に一定のめどがついたとして、本紙の取材に応じた。
花火大会は、9月24日(土)に海の公園で開かれるイベント「横浜ビーチフェスタ2011」の当日に催す計画。同フェスタは「かつての”リゾート”金沢を『国際観光ビーチタウン』として再生する」ことを目指すとして2006年から毎年、海の公園で開催。小川さんが実行委員会の代表を務めている。フェスタと同日に開催することで電力需要が逼迫する8月を避けられるほか、警備上の問題もクリアできる見通し。花火の打ち上げ規模は「1500発が目標」だという。
1千万円以上かかるとされる資金は、開催に賛同する企業から支援を受けるが、不足分は募金を呼びかける考え。さらに、会場使用の許認可というハードルもある。小川さんは「花火ありきではなく、金沢を盛り上げることが目的。一緒に汗を流せる有志が出てきてくれれば」と、区民の協力に期待を寄せている。問い合わせは【メール】info@yokohama-beach.comへ電子メールで。
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