国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所は18日、国道357号の幸浦二丁目交差点〜金沢柴町交差点間(1・6キロ)を3月中旬に4車線化すると発表した。これに先立ち2月14日(火)、上り線が金沢緑地側に切り替わり、2車線となる=図=。下り線も整備が完了次第、2車線として供用開始される予定。
国道357号(東京湾岸道路)は1978年から事業が開始され、市内では磯子区新磯子町〜八景島間(9・2キロ)が、99年までに開通した。
このうち幸浦二丁目〜金沢柴町間は、97年の供用開始以来2車線だったが、2008年に4車線化工事を開始。東日本大震災で周辺の地盤が液状化したことなどにより工期がやや延びたものの、着工5年目で供用に漕ぎつけることになる。これにより、市内の全区間が4車線になる。
上り線の切り替えは2月14日午後1時。その後3月中旬まで下り線の整備を行い、4車線となる。横浜国道事務所は、「詳細な日時が決まり次第、別途発表する」としている。
渋滞緩和に効果も
この区間は、市内の供用部分で唯一2車線となっており、渋滞を引き起こすことも少なくない。神奈川県警交通管制センターによると、特に八景島に向かう行楽客らで混み合う土日・祝日は、金沢柴町を起点に1〜2キロの渋滞が発生するという。4車線化完了により、こうした休日の渋滞緩和も期待される。
延伸着工は「未定」
一方で、1988年に都市計画決定された八景島〜横須賀市夏島町の区間(2・3キロ)はいまだ着工されていない。
同区間にあたる野島水路には干潟が存在し、アサリやカキが生息。海苔養殖にも利用されている水産資源が豊富な水域となっている。このため、高架建設による生態系への影響を懸念する声もある。
同事務所の五十嵐一夫工務課長は、「八景島より先の着工時期は未定。環境調査が継続されており、その結果を踏まえて判断することになる」と話している。
|
<PR>
金沢区・磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|