神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

金沢区 止まらぬ人口流出 減少率 3年連続市内トップ

社会

公開:2012年6月21日

  • LINE
  • hatena

 横浜市が3月に発表した2011年度の人口動態で、区内人口は1174人(0・56%)減の20万7795人となり、減少数・減少率とも3年連続で市内最大となった。区の推計を上回るスピードで人口減少が進んでいる現状が浮き彫りになった。

転出超過が主因

 人口動態の内訳を見ると、死亡などによる「自然減」の174人に対し、転出による「社会減」は1000人と大きく上回っている。減少の原因は、区外への転出超過の影響が大きいといえる。

 年齢別では、0〜14歳が1・10%減、15〜64歳が1・36%減、65歳以上は2・11%増となった。市全体の傾向は0〜14歳の年少人口のほうが減少幅が大きいのに対し、金沢区では15〜64歳の生産年齢人口の減少が顕著になっている。

 県全体で見ても、11年度の人口減少率は、三浦市の1・25%に続き、市部(町村除く)で2番目に高い。また、県選挙管理委員会が6月2日に公表した選挙人名簿登録者数(有権者数)も、金沢区は前回(3月)から451人減の8万3100人と、県内で最も減少幅が大きくなった。

「コンパクトなまちを」

 3年後の15年に20万9067人になるとした区の推計を上回るペースで進む人口減少。この状況に区総務課統計選挙係は、「これといった原因はわからない」と首をひねる。区内は、マンションや宅地の開発が続く一方で、10年7月に泥亀の国家公務員宿舎3棟(約100戸)が廃止になるなど、集合住宅の移転や廃止が相次いでいる。特に、中心市街地でこの傾向が顕著だ。

 関東学院大学経済学部の横森豊雄教授は、「横浜市内は居住の郊外化が見られ、(金沢のような)開発が早くに行われた地区の人口減少は進んでいく」と指摘。「すでに独居老人や買い物難民といった問題が顕在化している。開発よりも、まちをできる限りコンパクトにする努力が必要」と、人口減少に対応したまちづくりの必要性を訴えた。
 

〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉

【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時

https://www.union.kanagawa.lg.jp/1000011/1000645.html

<PR>

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

非常時想定し初の訓練

金沢区並木地区

非常時想定し初の訓練

店舗と防災拠点が炊き出し

11月28日

3館が30周年の節目

根岸地区

3館が30周年の節目

合同イベントで祝う

11月28日

パラスポーツで共生学ぶ

西金沢学園

パラスポーツで共生学ぶ

元IPC理事らと交流

11月21日

電柱への防犯灯設置拡充

横浜市

電柱への防犯灯設置拡充

青葉区の強殺事件受け

11月21日

横浜BCと連携で啓発

磯子消防署

横浜BCと連携で啓発

火災予防・予防救急周知へ

11月14日

いじめ認知件数 最多に

市内公立小中学校

いじめ認知件数 最多に

市調査で3年連続増

11月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月21日0:00更新

  • 10月24日0:00更新

  • 10月17日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

金沢区・磯子区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook