千葉県館山市でこのほど、中国南宋時代(12〜13世紀)の医学書「孫真人玉(そんしんじんぎょっ)函方(かんほう)」が見つかったことがわかった。この書物には「金澤文庫」と書かれた印が押されている。館山市立博物館によると、かつて金沢文庫の蔵書として中国から取り寄せられたものと考えられるという。
この医学書は、江戸時代から代々医師だった旧家から発見された複数の書物の一部で、2007年に同博物館で展示。のちに公開された展示図録を見た人から指摘を受け、専門家の分析を経て「本物」と分かったという。実物が確認されたのはこれが初めてで、現在は中国にも現物は残存していない。
県立金沢文庫の職員は、「大変な価値のある書物が、思いがけないところで見つかり驚いた。まさに歴史のミステリーですね」と興奮気味に話した。
現物は、館山で9月末まで展示された後、金沢文庫に「里帰り」する予定。10月13日(土)から行われる特別展「鎌倉興隆―金沢文庫とその時代―」で展示される。問い合わせは県立金沢文庫【電話】045・701・9069まで。
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