称名寺阿宇ケ池で4月12日、池に住み着いていたワニガメが捕獲された。
捕まえたのは、周辺住民からなる「称桜会」のメンバー。ふだんは参道の桜を保護しており、この日は花見のため、朝から準備を行っていた。
午前9時ごろ、金沢町内会の松尾嘉孝さんが、池から出ているワニガメを発見。メンバーは網で捕獲を試みたが、その重さのあまりやぶれてしまった。そこで、隣接する墓地にあったアルミ製のゴミ箱と熊手を使い捕獲した。
「背中の甲羅にはヘドロがたまっており重かった。カメは口を開けて威嚇していたが、全員怪我もなく捕獲できてよかった」と同町内会の鈴木正徳会長は振り返る。
捕獲されたワニガメは甲羅部分の直径が45cmで、幅が35cm。昨年5月に発見され、市に届け出を出していたが捕獲できておらず、町内会は周辺住民に対し、注意を促していた。
捕獲されたワニガメは金沢警察署に引き渡された。同署によると、飼いきれなくなった何者かが阿宇ケ池に遺棄したとみられる。担当者は「決められた届出を行い、責任を持って飼ってほしい」と話した。今後処分される予定だという。
ワニガメは米国の固有種で、強力な顎や鋭い爪を持つことが特徴。同国の個体群は現在、ワシントン条約により取引が制限されているが、かつて個人飼育などを目的に輸入されていた。池などに遺棄された個体が在来種を捕食するため、問題となっている。
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